AWBC「合同成果発表会」のポスターセッションが1月26日(日)に開催し、審査が行われ以下の賞が決まりました。
連携機関から昨年より2課題多い13課題の発表がありました。
また、審査の対象ではありませんが、旭川西高等学校からは4課題の発表もあり、大勢の若者が集いにぎやかに開催されました。
北海道教育大学旭川校は生活・技術教育専攻課程分野からの「学生が作成したアプリケーション」発表、保健体育分野から「体育授業とICT活用」、「雪上での歩行運動」、「笑顔と運動能力の向上」、教育発達専攻教育学分野から「学校の部活動効果」、「入学前と入学後のギャップの大学比較」など6題の応募がありました。旭川市立大学、旭川市立大学は昨年からの発展課題を保健福祉学部・経済学部の長濱ゼミナールから知的障害者を持つ家族の課題、経済学部から「永山屯田まつりへの参加体験」の発表がありました。旭川工業高等専門学校は専攻科学生の「3Dスキャナによる計測研究」、「三次元計測のデータ処理」、「広葉樹伐採後廃棄物からの香料作成」の3課題、旭川医科大学看護学科からは、「感染が拡大している梅毒の学生意識調査」、「母親の服薬と母乳育児の影響の実態調査」の2課題など、さまざまなテーマに取り組み、普段の学習・研究成果をまとめ、どれも力作ぞろいで拮抗しました。
旭川西高校の普通科と理数科学生の発表は、あまり気付かないテーマ選択とよく考えられた落ち着いた発表はすばらしいものでした。
以下に結果を発表します。
◆旭川ウェルビーイング・コンソーシアム賞
部活動の競技性と学校適用について
北海道教育大学旭川校 教育発達専攻教育学分野4年
生徒指導論ゼミ 林 伊吹
本研究は、「部活動で勝つことが目的でなくても動機づけが高ければ運動有能感や学校適応感が高まる」という仮説を検討し、中学生309名、高校生149名を対象にアンケート調査を実施した。概ね仮説通りで勝利を目的とすることは学校適応感などに関連しなかったが、中学生では勝利を強く意識する部活動に所属するほど、動機づけと運動有能感の関連が弱くなった。以上の結果から、動機づけが学校生活において重要であることが示唆された。
◆上川総合振興局長賞
ナナカマド等広葉樹伐採時に生じる廃棄物の実用性と機能性検討
旭川工業高等専門学校 物質化学工学科
第5学年 真田彩花、藤川岳斗
北海道旭川の代表的広葉樹(ナナカマド・シラカバ・ホウノキ)の伐採時に発生する枝葉の有効な活用法を検討した。枝葉の水蒸気蒸留物をカラムクロマトグラフィーおよびガスクロマトグラフィーで成分分析を実施した。得られた成分情報から機能性を活かした商品開発を提案したい。この研究により廃棄物削減、林業の付加価値向上をはかるだけではなく、SDGsに配慮した地域資源の新たな活用法を生むことで、森林活用の広がりが期待される。
◆旭川市長賞
知的障害当事者と同居している家族が抱える子どもの将来への思い
旭川市立大学 保健福祉学部コミュニティ福祉学科4年
長濱ゼミナール 熊谷 鈴夏、福原 知謹
知的障害のある子どもと同居している家族を対象に子どもの将来の生活への思いをアンケートによって調査したところ、子どもが将来、家を出ると考えている家族が多いこと、家を出るに当たってグループホームを希望している家族が多いことがわかった。併せて親の子どもへの思いの強さからくるケアの家族化の現状と自立後の生活に対する不安からケアの社会化を高めることによって自立生活の安定を図る重要性が示唆された。