[後期]
「いのちの誕生~卵管の中で卵子と精子が出会うまで~」
11月23日(木)13:30~15:00 旭川医科大学 講師 日野 敏昭 先生
冒頭、司会の日下部先生から受精の実態については、まだわらないことが多いとの紹介がありました。講義では、講師が自らのマウス実験をもとに、画像を含む最近の受精に至るまでの過程についての詳細な解説がありました。従来の「通説」と「逆行」する実験結果を示しながら、受精の不思議さを年配の受講者の前で緊張しながらも、熱心にお話ししていただきました。講義後の質疑応答も活発に行われました。
参加者 16名
[後期]
「健康とは何か?~高齢者の健康と自己実現を考える~」
10月21日(土)13:30~15:30 旭川市立大学 教授 長濱 章雄 先生
冒頭、後ろまで声が届くか確認した後、最後までマイクを使わない熱のこもった講義でした。福祉現場での長い経験から「老後」を生活の質を維持しながら過ごすにはどうしたらいいかをわかり易くお話ししていただきました。身体の健康とともに、自分の生きがいを持ちながら、社会との接点(居場所)を見出して生活することが大切だとの話に、参加者も納得の表情でした。受講者は70齢以上の方が多く、それぞれの生活に活かせることの多い、元気の出る楽しい講座となりました。
参加者 26名
[後期]
②「宗教とは何か?~人生における宗教の意味と功罪~」
10月14日(土)13:30~15:30 旭川工業高等専門学校 名誉教授 白井 暢明 先生
講義は、国際紛争や社会問題となる「宗教」について、社会情勢の解説から始まりました。キリスト教・仏教また日本の神道などを、歴史背景・変遷、教義の概要などを丁寧に解説いただきました。西洋のキリスト教を中心とする思想と仏教・神道などの東洋思想の違いなども分かりやすいお話しでした。キリスト教から発展した音楽(五線譜)・絵画などの芸術や科学技術の発達による人類への恩恵と弊害。地球環境など自然との共生を根底とする東洋の宗教への回帰傾向など2時間に及ぶ講義を熱心に受講していました。
参加者 41名
[後期]
①「駅とまちづくり~新しい旭川駅の竣工から12年」
9月16日(土)13:30~15:30 東海大学名誉教授 大矢 二郎 先生(旭川ウェルビーイング・コンソーシアム教育コーディネーター)
始めに、都市の「顔」としての駅の役割を文学・映画作品をとおしてお話しいただきました。そして、旭川駅を中心とした「北彩都地域開発プロジェクト事業」のお話しを、駅表の買物公園・駅裏の忠別川との自然と都市空間の一体化など、次世代につながる市民の財産とするための、設計者の建築思想と熱い思いを、開発に関わった建築家ならではの秘話に、受講者も改めて「北彩都地域」を見直す契機となる講座でした。
参加者 21名
①「システムズエンジニアリングの実際について~宇宙開発アプローチをベースとして~」
6月24日(土)13:30~15:00 旭川工業高等専門学校 講師 福澤 修一朗 先生
宇宙科学研究所(JAXA)で宇宙空間作業の技術開発に携わった経験から、ロボット機能を搭載した、作業用ドローン開発をモデルに、システムエンジニアリングの考え方を分かりやすく解説していただきました。将来宇宙飛行士を目指す高校生の受講者との宇宙開発の現状についての真剣な意見交換に、会場は温かい雰囲気に包まれ、明るい未来を語る楽しい講座でした。
受講者 8名
②「早期英語教育は役に立つのか?」
7月8日(土)13:30~15:00 北海道教育大学旭川校 講師 金山 幸平 先生
小学校から英語を学ぶ時代となり、幼いうちから英語を学ぶことの風潮について、統計などのデータをとおして、冷静な対応を促す講座となりました。「何のために学ぶか」の基本的なアプローチが必要で、意欲があれば年齢・年数はあまり考えなくてもよいとのお話しに、高齢の受講者は安心していました。また、受講者から、幼児を持つ、もっと若い父母に聞いて欲しいテーマだったとの意見もあり、受講者に多くの示唆を与えた講義となりました。
受講者 8名
③「こどもホスピスって知っていますか?~子供の命が輝く場所~」
7月22日(土)13:30~15:30 旭川市立大学短期大学部 教授 佐藤 貴虎 先生
小児「がん」は、ほとんどがそれぞれ希少疾患で、完治が難しいことの説明がありました。病気に立ち向かう子どもと、それを支える人たちとの感動的な報道映像をとおして、「ひとりひとりの生き方に寄り添いながら、病と向き合っていく『場』として『こどもホスピス』が必要であること」を講師自身の活動をとおしてお話しいただきました。受講者からは取組への共感の言葉が多く寄せられていました。
参加者 10名
④「ウェルビーイング社会(幸福)実現のために」
8月26日(土)13:30~15:30 旭川医科大学 名誉教授 吉田 貴彦 先生(旭川ウェルビーイング・コンソーシアム教育コーディネーター)
WHOの健康の定義である「ウェルビーイング」の解説から始まり、大学が連携して地域のウェルビーイング(幸福)に貢献するために設立した「旭川ウェルビーイング・コンソーシアム」の活動をお話ししていただきました。また、身体の健康作り三原則における地域資源の活用など、個人の健康と地域の健康などを様々な視点から丁寧に熱くお話ししていただきました。
参加者 18名