◎第2回は「生命倫理」について~医療における人間の生と死の問題―哲学・倫理学の視点から考える~の講義でした。
旭川ウェルビーイング・コンソーシアムの教育コーディネーターである、元名寄市立大学教授 白井 暢明先生による熱のこもった講義に受講者も、最後まで熱心に聴いていました。
冒頭から、哲学者(ハイデッガー)の「人間にとって最も確実な可能性は『死』であるから、はじまり「死から逃げるな!」、人間は死によって本当に人生の意味を開示できると、前向きにとらえる視点から講義が始まりました。
<内容>
医療技術の進歩とともに、人間の生と死の問題を考える「医療倫理」が重要課題となっています。本講義では、安楽死と尊厳死・人工人妊娠中絶・臓器移植と脳死判定などの現代医療がかかえる問題に対し、その背景やさまざまな歴史的事例を通じて、深刻な問題を身近な問題として講義していただきました。「『死』があることによって、一回限りの生を価値あるものあるものとして『死』を受け入れる。」との哲学者の言葉は、受講者に多くの示唆を与えた講義となりました。
受講者 31名