◎環境と生態系の問題を幅広い視点からの問いかけがありました。
地球環境の問題をエコロジー(生態学)の語源から、地球全体の生態系の考え方、科学技術の発達・経済発展の背景にある様々な示唆に富む問題を、お話ししていただきました。グローバルな視点からローカルな視点まで、哲学の問題としてのお話に、地球の生態系を構成する一つとして、人間、個々の生き方や幸福の捉え方の重要性への真剣な問いかけに、受講者からも賛同の声が上がっていました。
参加者 19名
講師:元名寄市立大学教授 白井 暢明
近年、世界的な環境問題への関心の高まりから、エコロジーが注目されています。しかし、従来のエコロジーは、主として科学的・技術的な側面からの問題解決を目指してきました。そこでノルウェーの哲学者、アルネ・ネスは、現在 の地球規模の環境問題を根本的に解決するためには、現在の社会システムや文明そのものの変革、つまり私たちの世界(価値)観や生活様式そのものの変革が必要であると考え、新たにディープ・エコロジーを提唱しています